nsx.vxlan
今週末は珍しく仕事であっぷあっぷしてません。
ちょっとゆっくりできそう。
余裕ができたので、毎日対応しているけど結構色々とブラックボックスだったNSX関連で。
NSXとは?:VMWareのプラットフォームの一つであり、今までコンピュート・ストレージ観点から別物として存在していたネットワークを同じESXiで管理してしまおうという、自分的にはVMWareフレーバーのNFVと記憶してます。
VM同士でのネットワーキングをバーチャルアプライアンスで可能にしているわけなんですが、VXLANというテクノロジーが重要になってます。
例えば物理的に別々のESXiに存在しているけども、同じサブネット(Vlan)にいるVM同士が通信したい場合、構成上物理的なネットワークとしてはルータを挟んでいる可能性があります。ARPはL3機器を通過しないので従来のL2-L3プロトコルの概念では通信ができません。
そこでVXLANの登場です。
L2フレームをVXLANのヘッダーでエンキャプすることによって、物理的なネットワーク(アンダーレイ)はL3でもエンドポイントからはあたかも純粋なるL2のみのネットワークであるかのように通信を可能にします。いわいるL2タネリング。
キーワード:
■VXLAN(Virtual Extensive LAN):以上参照…L2oL3
■VTEP(Virtual Tunnel Endpoint):ホストからのL2フレームをVXLANヘッダーでエンキャプするポイント、NSXではVMKポートに値する。
■VNI(VXLAN Network Identifier):VTEPがフレームをどのロジカルスイッチにフォワードするか明確にするID。Vlanによく似た役割だけど、IDは5000〜
もともとVMWareはバーチャルスイッチをハイパーバイザ用に提供しているんですが、NSXのロジカルスイッチはそれらと異なるもので、従来のVirtual Distribution Switch(VDS)にカーネルモジュール(Logical Switch)をアドオンする事によって、VXLAN通信を可能にする。
NSXの他のコンポ:
DataPlane:
■Logical Switch:以上参照
■LDR(Distributed Logical Router):NSXドメイン内部ルーティング用のロジカルルータ。スイッチと同じくカーネルモジュール。
■DFW(Distributed Firewall):VNIC単位でのポリシーによるトラヒックフィルタリングが可能。カーネルモジュール。
■ESG(Edge Service Gateway):外部ネットワークとのルーティング用のロジカルルータ。その他ファイヤーウォール、ロードバランス、SSLVPN等のファンクションも提供可能。バーチャルアプライアンス。
ControlPlane:
■DLR Control VM・NSX Controller:主にルーティング・フォワーディングに必要なテーブルのメンテ。エージェントベース。
ManagementPlane:
vCenter・NSX Manager:死んでも実影響なし。
今日はここまで。